海老名災害ボランティアネットワーク設立趣意書

 2001年9月アメリカで起きた米中枢同時テロは一瞬にして数多くの尊い生命を奪い、 近代建築の代表とも言うべき高層ビル群が、かくも脆く崩壊するとは誰もが予想だにしなかったことでしょう。 未だに復興作業が続き、行政と民間ボランティアが力をあわせ頑張っています。

 我が国でも要因こそ違え、6年前の1995年1月に阪神淡路大震災にみまわれ、6,000余名の尊い生命が奪われ、 高層ビルや高速道路が崩壊しました。

 このような地震災害は東海地震の警戒区域であるわが町『海老名』に於いても起こりうる可能性を秘めています。

 阪神淡路大震災は被災地、被害者を支える数多くのボランティアが全国からかけつけ、自分の特技に応じ、 パソコンの情報処理、バイクでの品物の搬送等の支援活動を行いました。

 しかし一部の団体を除いて、多くのボランティアは経験不足からくる戸惑いのなかで 行政と民間との連携がうまくとれず有意義な活動ができなかったと言われています。

 私たちは何時来るかわからない地震発生と他の災害時に市民・ボランティアと行政が協力しあい、 お互いに助け合う関係が必要だと考え、それには平常時から顔の見える関係(ネットワーク)を作り、 それぞれが枠を超えた幅広い交流をもつことで、お互いを理解し、情報交換や研修をし、研鑚することで適切な支援活動ができればと考えました。

以上のことから海老名災害ボランティアネットワークを設立します。

【事業内容】
  1. 市民活動及びボランティア活動を行っている市民団体や個人のネットワーク化の推進
    災害時に最も適切な役割を果たすため、日頃から顔の見える関係作り、相互理解のための交流と情報交換を行う。
  2. 災害時の活動拠点及び情報伝達手段の整備に向けた体制づくりの推進
  3. 災害時を想定したシミュレーション訓練
    最も適切な支援活動を行うための方法を取得する各種講座の開催、広報啓発を行う。
  4. ボランティアコーディネーターの養成
    被災地のニーズを見極め、状況に応じた効果的な支援、プログラムを開発実施できるような人を育てる。
  5. 災害時のボランティア活動に対する行政とボランティア団体間のパートナーシップの推進
    生き生きとした市民活動が活発に行われる豊かなまちづくりを目指す。
※ ネットワーク活動運営に関わる必要な経費(通信費、事務費)については、 会員の年会費および寄付金ほかでまかない事業費は参加料で対応する。




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